アナライズ・ミー
俺にいってるのか?タクシードライバーがモチーフの映画Tシャツ。
1999年のアメリカ・オーストラリア映画アナライズ・ミー。
まあまあ笑える映画。パニック障害の大物マフィアが精神分析医にかかるといういかにも面白くなりそうな設定。
爆笑はないが、くすっとくる箇所は何度もあるという感じ。
葬式などの笑ってはいけない状況でちょっとおかしなことがあると余計におかしくなるように、
笑いというのは落差が大事だけど、この映画はガチムチ脳筋のマフィアとインテリ精神科医との会話のギャップ、デニーロ演じるポール・ヴィッティの精神状態によるギャップ、結婚式にマフィアの抗争など、落差があちこちで出てくる。
デ・ニーロとビリー・クリスタルの掛け合いも面白い。
またマフィアの面々が可愛げがあり憎めない。
デ・ニーロは言うまでも鳴く素晴らしいが、手下であり友人のジェリーは太った巨漢なのだがなんか可愛くて何度かくすっとさせられる。
あとゴッドファーザーのパロディのシーンもありちょっと得した気分。
しかし何か物足りない。この設定でデニーロが出るのならもっとうまいこと出来た気がする。
特に後半がメリハリに欠ける。
ポール・ヴィッティのセラピーが完結する時をもっと感動的に仕上げるか、マフィアの会合のシーンで笑いをエスカレートさせるかどちらかが出来ればもっといい映画になったし、両方だったら名画と言えたかもしれない。
とはいえ、そこそこ笑えるので興味がある人はどうぞ。