ドクター・スリープ
あのキューブリックの名作シャイニングの続編。
うーん、面白かったんだけど何か「思ってたんとちゃう」感が。
ジャンルがサイコホラーと思ってたらファンタジー映画だった、みたいな感じ?
ユアン・マクレガー好きだし、ファンサービスなカットも沢山あったし、テンポも良かったので飽きずに最後まで見られたんだけどどうも釈然としない。
メインの話がサイキックバトルでハリー・ポッターか何かのようだったが、そこに例のオーバールックホテルを無理にこじつけて帳尻合わせたような印象。
話の構成がどこか雑然としていて、強力なシャイニング(能力)を持つ守るべき少女アブラが強すぎなので、それを狙うラスボスローズがそこまで脅威に見えず、倒すためにはホテルの悪霊たちの力を利用せざるを得ないという必然性があまり感じられないというところもすんなり肚に落ちない理由だと思われ。
原作未読だけど読んでいたらまた印象変わりそう。
いや面白かったんだけどね。
歴史の影で連綿と生き抜いてきた闇の集団はロマン。良かった。
師弟関係のようなシステムがあったり、死後霊体で師匠と話せたり、主役がユアン・マクレガーなのも相まって、シャイニング=フォースでシャイニング使い=ジェダイみたいだった。
遠隔での力の行使は「最後のジェダイ」でルークがやった新技を彷彿とさせたし。
物語序盤の髭面で堕落した大人ダニーは、アナキンを失ってヤケになって酒に溺れたオビ=ワンかと思ったよ。
あと便器に顔を埋めるシーンと、赤子の死霊?の遠視のシーンはトレインスポッティングを思い出した。
パパがそっくりさん感が出ててむしろ面白かったw
感想もまとまりなくなってきたけど、やっぱりまとまりが悪い惜しい続編、続編じゃなくてスピンオフっぽい続編。前作は芸術作品、今作は娯楽作品。って感じ。
むしろスピンオフとして割り切って、ホテルむりやり絡めずサイキックバトルで完結してたほうが映画としては完成度高くなってそう。
いや、面白かったんだけどねw