映画好きは映画Tシャツを着て映画を見に行くか

とある映画Tシャツ好きの、記憶力の悪い男が映画を見た感想を忘れないように書き綴っていく感動の物語

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

タランティーノ映画好きなら欲しくなる“BIG KAHUNA BURGER STAFF” T-SHIRTS

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そういやかなり昔の若い頃に、ビリー・ミリガンや佐川一政のパリ人肉事件やマンソンファミリーのシャロンテート事件やらのちょっと悪趣味で衝撃的な事件についての本を興味本位で読んでた時期があったなー。

マリリンマンソンの名前の由来にもなったカルト集団マンソンファミリーの引き起こしたシャロンテート事件の頃のハリウッドの映画業界を描いた本作。ブラピとレオナルド・ディカプリオの大スターがタランティーノ映画で共演と言うだけで無条件に見なきゃと思わせるものがある。

内容の方はいつものタランティーノのオタク丸出し(いい意味で)な映画だが、過去の作風より人生の苦悩や掛け替えのない日常など、何か心に訴えかけるものが描かれている。

そもそも70年代頃のデザインやファッションってオシャレだと思うのだが、タランティーノマジックによってさらに魅力的に映っていて、2時間の間その世界に入り込んで過ごす事が快適というか楽しかった。マーゴット・ロビー演じるシャロン・テートも綺麗だったし、ヒッピーのプッシーキャットもキュート、ディカプリオも良かったがとにかく終始大人の余裕を纏っているブラピがかっこ良くて、何も起きなくても見ていて飽きない感じだった。

子役の女の子が演技も上手ですごく可愛かった。数年後ティーン映画で主役級で出て、大女優になるに違いない。そしてディカプリオはこの娘とのシーンが良かった。ギルバート・グレイプで初めて見た知的障害の子を演じるディカプリオの演技は、本物かと思うほどだったが、本作でのディカプリオの本気の悪役の劇中演技が迫真で元祖天才子役の実力を見せつけていた。

笑えるシーンもちょこちょことありつつ、タランティーノお約束の流れになるのは解っていて、史実として起こった事件も知っているので最後はどんな収め方にするのかと思っていたが、そこには傷ついたハリウッドへの救いがあった。

そしてむちゃくちゃ具合に大爆笑。
あ、これから観る人、ラストのクレジット中にタランティーノファンなら喜ぶネタ来るので帰っちゃダメ!

とにかく10作で引退宣言しているタランティーノだがこれが9作目。

次で最後。今作は結構映画オタクな映画監督の原点回帰っぽい作品だったが次はどんなのかな。

あれ、スタートレックの次回作タランティーノ説どっかで見たけどその場合これ10作目になるのかね?

見終わったあとはレビューあまり書くことないと思ってたのに書いてたら長くなっちゃったw