映画好きは映画Tシャツを着て映画を見に行くか

とある映画Tシャツ好きの、記憶力の悪い男が映画を見た感想を忘れないように書き綴っていく感動の物語

バタフライエフェクト

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小さな蝶の羽ばたきが世界に影響を与え巡り巡って大きな差異が出るというバタフライ効果をテーマにした映画バタフライエフェクト。

ちょっと違うかもしれないけど解りやすくいえば風が吹けば桶屋が儲かる的な事ですよね。

映画的にはもしあの時のアレがこうだったら…?な「if」を体験するという話ですが、未見の人に他の映画で説明するならばコメディ抜きのバック・トゥ・ザ・フューチャーってとこでしょうか。

 

バック・トゥ・ザ・フューチャーはタイムマシンで過去に戻って、その結果として差異の出た未来に戻るという構造ですが、この映画の場合は、過去の一点を変えることにより発生したパラレルワールドを体験する形になっています。やっていることというか、構造的には実質的には同じことをしてるのですが、バタフライエフェクトのほうはマシンなどがなく自身の日記という鍵で本人の意識内だけで発生しているようにも取れるので、どちらかというとタイムスリップというよりは無数に分岐したパラレルワールドを体験しているといったほうが正しいかもしれません。

個人的にはバック・トゥ・ザ・フューチャーは笑いあり、アクションあり、感動ありと最も理想的な映画の一つだと思いますが、そこからコメディ要素を引いたシリアス路線のバタフライエフェクトが物足りない映画かというとそんなことはなく、とても面白く仕上がっています。

ストーリー的には主人公のエヴァンが、自身の能力で現在の不満の原因となっている過去の出来事に修正を加えるのですが、その結果として出来上がった現在はどこかに歪が生まれ、やはり不満が残ります。不満が残るどころかもっと悪化した状態だったりするので、さらに直しにいきますがあっちを立てればこっちが立たず、誰かが幸せな陰で誰かが不幸になっている、という世の中の法則から逃れることが出来ない。最終的にエヴァンが選んだのは…といった感じですが、サイコなワルが七三分けの優等生になってたりとシリアス路線な中にもバック・トゥ・ザ・フューチャー的なおもしろさもあります。

またエヴァンが超絶イケメンで男の自分が見てても見飽きない感じです。大人のケイリーがもうちょっと美人だったらもっとよかったのに。

でも、こういう作りが凝った映画は結構好きです。