キック・アス
自分はハリウッド大作的なアメコミヒーロー物の映画はあまり見ません。
あとアクション大作とか、ラブコメディとかもあまり見ません。
わかりやすい大衆的な映画はパスとかかっこつけてるわけでもなく、かといって文学的な小難しい映画が好きかといえばそんなこともないのですが、基本的に見たくなる映画は「予告編を見たときに流れやオチが想像できない映画」が好きなのです。
なので当然ユージュアル・サスペクツとかメメントとかセブンとかソウの一作目とかのオチでびっくり系は当然の如く好きで、あとは凝った作りや変わった構造な映画や変則的な映画にも惹かれます。
まあ、わかりやすい展開の読める映画も見たら見たで面白いな、っていつもなるんですが。
とりあえず、そういった意味でキック・アスは典型的なアメコミヒーローものとは全く違った映画ということで大好きな映画です。
主人公は全てが平凡な漫画オタクで、ある日ヒーローになろうと決意するがあっさり不良に刺されるもののへこたれず、がむしゃらさが功を奏して動画配信され人気者になるがやはり実力が伴わず、そんなところに本物が現れ…見たいな話ですが、その「本物」のヒーローも実力は凄まじい物があるけど悪人から金を奪っていくし、かなりエグイ殺し方するし優等生なヒーローではありません。当然ヒーローだって軍資金は必要だし、私怨だってあるしそこら辺は妙にリアリティ重視な設定だったりするのがまたツボです。
「本物」のヒーローな父娘、ビッグダディとヒットガールはありえない強さで悪人を惨殺していきますが、かなりエグイ描写なのに何故か爽快感があり、しかも流れる音楽がポップな曲でミスマッチ感が逆に嵌っていて笑ってしまいます。
のび太的な主人公のデイヴも妙に可愛いし、全体的に露光高めで明るい綺麗な映像なのも映画のポップな雰囲気を高めています。
個人的にはビッグダディとヒットガールの関係性を見ていると、どこかレオンの子役時代のナタリー・ポートマンを連想させられました。ヒットガールはキュートです。ナタリー・ポートマンのほうがはるかに美形ですが。
ともかく、単純に面白く笑える映画なのでそういうのが好きな方はオススメです。