映画好きは映画Tシャツを着て映画を見に行くか

とある映画Tシャツ好きの、記憶力の悪い男が映画を見た感想を忘れないように書き綴っていく感動の物語

ゴーストワールド

最後の晩餐風のレザボアドッグスがモチーフの映画Tシャツ


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2001年製作のアメリカ映画ゴーストワールドブルーハーツの「青空」の一節「運転手さんそのバスに僕も乗っけてくれないか」を連想した。

ポップなパッケージやイメージとは裏腹な感じで、内容はそれほどパンチがあったりはしません。

一言でいうと大人になれないサブカル系な女子の憂鬱な日常って感じですかね。

 

日本だったら90~00年代ぐらいのZIPPERとかQUTIE読んでいる裏原宿にいたような女の子が主人公。今はQUTIEギャルっぽいみたいですが。

軽くて上っ面で楽しく過ごす周囲の「わかっていない」人間を見下し、「わかっている」無敵な女子二人組だったはずが、周囲はだんだんと変化し相棒も自立の道を歩み始めているのに、変わらない自分は適応できず苦悩する…ってな映画です。

レザボアドッグスのMr.ピンク、スティーブ・ブシェミ演じるブルースレコードオタクのダサ男ぶりが冴え渡っています。冴えない男やらせたらナンバー1ですな。

映画の中で異質な存在なのが「来るはずの無いバスを待つ老人」と「行き先の書いていないバス」。

他の人物が生き生きとしてリアリティがあるのに対し、老人とバスだけはどこか人外のような雰囲気を醸し出しているので何かの暗喩とも取れます。

ラスト、主人公イーニドは映画劇中で語っていた「周囲から存在を完全に消す」という夢を実行してこのバスに乗るわけですが、その先はシーモアを誘った時のように「新天地での生活」なのか、文字通り存在を消す「死」なのか余韻を残します。

やはり老人が待っていたのは「お迎え」でイーニドは自らの命を絶ってしまったのかもしれませんね。

 


 ゴーストワールドがモチーフの憂鬱なサブカル系女子の映画Tシャツ